爪の縦割れ

今から26年前、一番最初に「私の顧客」となってくださったお客様は、
「爪が縦割れして困っているご婦人」でした。

おしゃれで自立した職業をお持ちで非の打ちどころがないような方なのに、
彼女のお悩みは「爪」でした。

右親指の爪が、爪中央部分の先端から縦に割れており、伸びても伸びても割れ続けていると言います。
どうしたらいいかと相談を受けて、生意気にも「私にまかせてください」と伝え、
まだ新米ペーペーの若輩者に、そのお客様は大切な爪を任せてくださいました。

爪の縦割れ写真




当時の爪割れの処置の仕方は、
まずは割れている部分にコットングルーで傷を覆い、
その上からコーティングを施しました。
現在は、ネイル用品も品質が改良されて、コットンを挟まなくても
より丈夫な補強材で爪を補強することができます。
割れそうな爪も、割れている爪も爪補強だけでしっかり補強できます。

先端が縦に割れている場合、爪切りでカットするのは最悪な行為です。
そのまま縦に割れ続けるのを促進しているようなものです。

以前にも書きましたが、縦に割れる爪はやっかいです。
何をするにもいちいちひっかかるのですから困ったものですね。
なので、そのまま放置せずに、まずはひっかからない環境を作ります。
そしてその「ひっかからない環境」を維持し続けるのです。

そしてそれと同時進行で、爪や手の保湿を続けます。
爪が縦に割れる状況は、縦線通りに割れる場合が多いのですが、
爪の縦線は乾燥が原因でできる場合が多く、
加齢と共に増加すると言われています。

爪は大変ラッキーなことに生え変わります。
障害がなければ必ず伸びてきます。
次に生え変わる爪の健康のために保湿を行うのです。

縦線の写真



現代は爪に縦線がない人の方が少なく、圧倒的に縦線がある人が多いです。
それだけ特に乾燥の季節は全身乾燥しているということなのです。
現在は、縦に割れていないから大丈夫だと思っていても、
縦線がある以上、いつ爪が縦割れするかわからないと思っていていいでしょう。

そのほか、縦線にも様々なものがあり、
先天的な形成異常の場合のほか、爪母(爪が作られているところ。指の第一関節爪側)
における末梢循環障害をきたす全身疾患や爪甲の栄養障害をきたす皮膚疾患の際にも
みられるとのことで、疾患が引き起こす縦線もあるので注意が必要です。