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2016年02月のアーカイブ一覧です。

爪が割れる対策その5 ~それでも爪が割れる場合~

爪が割れる対処法をお話ししていますが、
「それでも爪が割れるんです」と悩んでいらっしゃる方は、依然として多いと思います。

ホームケアや普段の心掛けに気を付けても、爪は割れるときは割れます。
もともと割れやすい爪の場合、ベースコートやカラーポリッシュを塗る程度では
爪割れ防止の完璧なヘルパーになるのは難しいです。

特に薄くて柔らかい爪の場合、カラーポリッシュが剥けてしまうこともあります。
土台の爪がペコペコになり、剥がれてしまうのです。

そんな爪が、爪の横から亀裂が入ろうものなら大変です。
亀裂部分はひっかかるし、亀裂によっては痛みを伴う場合もあります。

亀裂の写真



このような状況になった場合、爪に対しての処置が必要になります。

ネイルサロンでは、古くから爪に入った亀裂を補修する作業として、
”コットングルー”という方法が使用されてきました。

亀裂に薄く細くした市販されているコットンを挟み入れ、
傷を包み込むようにしてから、ネイルグルー(爪用接着剤)
をコットンに染み込ませます。グルーが乾いたのを確認した後、
爪やすりでコットンの目に添い動かしながら段差を目立たなくします。

しかしこれだけでは、まだ亀裂の補修は不十分で、
その上からネイルラップを貼り、さらにコーティング(又はフィラーで固める)をして補強するのです。
最近のネイルラップは、シルクやファイバーグラスが主流ですが、
以前は、リネンやコットン、和紙などが用いられていた時代もあります。
アメリカで発祥したネイルサロンですが、アメリカでネイルラップに使用する和紙を
日本から輸入して使われていた時代もあります。

爪が完全に割れてしまった場合も、“ネイルバンク”と言われる
お客様の切った爪を保存してあるボックスの中から、
折れてしまった爪に合うようなサイズや爪質の爪を見つけ出し
ネイルグルーで貼りつけてからネイルラップを施し再生させる
“トランスプラント”と言われる技法もありました。
現在はネイルティップが豊富で、トランスプラントは使われていませんが、
割れた爪に他人の爪を貼るという発想がユニークだと思います。
割れた爪を保存しておくというのも・・面白いですね。

でもこの技法、他人の爪は違和感ありますけれど、
自分の爪をカットして保存しておくのもひとつの方法です。
万が一爪が割れて困ったときのために・・・
爪が大事な職業の場合で、ネイルティップじゃだめな場合、使えるかもしれませんね。

ということで。

どうしてもなにをやっても爪が割れてしまう場合は、
弱い爪をカバーする、いわゆる“爪補強”が必要になります。

爪を補強することで、爪が弱くてやりにくかった作業が格段に違ってきます。
爪がいつものように割れないので、爪が気にならなくなります。
爪ストレスがない安心感を感じられるようになるのです。